高校生の年代では、新聞を読もうと思ってもどれにすればいいかよく分からないという人も多いのではないでしょうか。周りの友人と新聞の話題にはならないし、情報が収集しづらいですよね。
そこでこの記事では高校生におすすめの新聞3つと、その理由について紹介します。
①【新聞初心者におすすめ】読売新聞
最初におすすめするのは読売新聞です。
高校生の場合だと、新聞を読み慣れていなかったり、これから初めて新聞を読み始める人も多いと思います。
新聞を読む目的にもよりますが、難しい経済新聞から手をつけてしまうと長続きしない可能性があります。そのため新聞を読む習慣をつけたいのであれば、自分の興味のある情報が充実したものを選ぶことがおすすめです。
せっかく新聞を読み始めても続かなかったら意味ないもんね
その点、読売新聞は政治経済などの情報だけでなく、スポーツ記事やエンタメ情報など幅広い分野の情報が凝縮されており、バランスが良い新聞だと言えます。
読売新聞は大衆向けであり、現在も高い人気を誇っています。日本の五大紙と呼ぼれる新聞の中でも、実は読売新聞が発行部数No.1となっています。
なお、新聞の比較をするときには各社の論調についてよく語られますが、読売新聞の論調は「保守的」です。いわゆる「右派」、「右寄り」とも言われます。現政権である自民党を擁護する立場での論述が多く、権力に逆らった批評的な目線の記事を読みたい場合には、あまり適さないかもしれません。
なお、新聞ごとの論調の違いや各種特徴については以下の記事で詳しく説明しています。
②【受験に役立てるなら】朝日新聞
次のおすすめは朝日新聞です。朝日新聞は受験に強いと言われています。
実は、毎年大学入試には新聞記事が数多く使用されています。その出題実績を新聞別に比較すると、全国紙である五大新聞の中でも圧倒的に出題数が多いのが朝日新聞なのです。朝日新聞の割合は50%を超えており、2位日経新聞の20%に大きな差をつけています。
小論文への出題が多いらしいね
他にも国語、英語、政治経済、世界史と、面接なんかにも出題されているよ
朝日新聞のコラムとして有名な天声人語や、オピニオン面からの出題が多いと言われていますので、大学受験を考える高校生にはぜひ読んでもらいたい新聞です。
なお、朝日新聞の論調は読売新聞とは逆で「革新的」であり、いわゆる「左派」、「左寄り」と呼ばれる部類になります。朝日新聞は権力の監視を使命としており、現政権に対して厳しい意見や批判的な視点で記事が書かれていることが多いです。権力を持つ者の悪事を許さず、庶民の気持ちを代弁してくれる点が読者の人気を集めています。
③【就活を意識するなら】日経新聞
日経新聞は経済特化型で、国内外の経済情勢や各種企業の情報が非常に充実した新聞です。そのため、就活を考えている高校生におすすめの新聞となります。
「社会人になったら日経新聞を読め」と言われるほどで、実際多くのビジネスマンが日経新聞を購読しています。
日経新聞が就活に役立つ理由として一般的に言われているのは以下の二点です。
面接に関してはピンポイントで読んだ内容が役立つというよりは、読み続けて業界の知識や経済情勢を理解した上で面接官と話が出来ることで、スムーズな会話が生まれやすい、という意味かと思います。
また、企業研究や業界研究に関しては日経新聞新聞を読むことは大いに役立ちます。五大新聞の中でも、ビジネスにおける企業や各種業界の情報は日経新聞が圧倒的に強いです。高校生で就活を考えるなら、是非読んでほしい新聞だと言えます。
なお、就活生におすすめの新聞については以下で詳しく説明しています。
【番外編】中高生新聞という選択肢
新聞社の中には、中学生や高校生向けの新聞を発行しているところもあります。代表的なのは読売中高生新聞と、朝日中高生新聞です。
これらの中高生新聞は毎日ではなく週一回の発行ではありますが、月額800〜1000円くらいで購読でき、価格は安く抑えられています。
また、中高生向けに作られていることもあり、学習コンテンツや職業紹介のコーナーがあるほか、話題の有名人へのインタビュー記事もあり、飽きずに継続しやすい工夫がなされています。
特に学習コンテンツは高校受験・大学受験に向けて小論文や時事問題対策ができるため、人気を集めています。
中高生新聞のメリットをまとめると以下のようになります。
朝日中高生新聞は受験意識が強い
朝日中高生新聞の目玉コーナーは、天声人語の200字作文です。
朝日新聞の名物コラムである天声人語を読んで、それを題材に200字の作文を書いてみよう、というコーナーです。
天声人語が読めればそれでいいんじゃないの?
作文というのはある程度のテーマや何について書くかを指定されないと、なかなか書き出すのが難しいものです。また、毎週朝日中高生新聞を読むことで作文を書くことへのトリガーが定期的に生まれるので、きっかけとして役立ちやすいです。
また、200字というのは案外短いため、自分の考えを整理して簡潔にまとめる良い練習になり、自然と国語の文章力を身につけることができます。
読売中高生新聞はエンタメ性もあり読みやすい
読売中高生新聞は朝日中高生新聞に比べるといわゆる「新聞っぽくない」、親しみやすい新聞になっています。前述の通り通常の読売新聞も庶民的であり、日本一の発行部数を誇る人気ぶりですが、読売中高生新聞もエンタメ記事などが充実しており、スポーツ面も1面全てを使っています(朝日中高生新聞はその半分です)。
写真やイラスト・図表なども多く使われ、文字数も多過ぎないため読みやすくなっており、通常の新聞のように活字がびっしり並ぶのが苦手な人にもオススメです。
また、学生向けの新聞ということで朝日中高生新聞と同様に学習コンテンツが人気です。読売中高生新聞の場合は時事王というコーナーが月に一度掲載されています。
「時事王」はその月の話題の時事ニュースについての説明と、それを用いた記述式の問題、さらに他の時事ニュースについてのドリル形式の問題および解説という構成になっており、かなりボリュームがあります。
また、河合塾の学習コンテンツもあり、大学入学共通テストの知識を教えてくれたり、その問題演習ができるようになっています。
読売中高生新聞は以下の記事で詳しく説明してるよ!
まとめ
高校生におすすめの新聞について紹介させて頂きました。本記事をまとめると以下のようになります。
- 初心者には読売新聞がおすすめ
- バランスが良く続けやすい
- 受験生には朝日新聞がおすすめ
- 大学入試問題で出題数No.1
- 就活生には日経新聞がおすすめ
- 面接や企業研究・業界研究に役立つ
- 中高生新聞もおすすめ
- 週一回で価格が安い
新聞を読むと視野が広がり、受験や就活などに好影響を与えます。あなたもこの機会にいろいろな新聞を比較してみてはいかがでしょうか。