節約しようと思ったら真っ先に削減の対象になるのが食費。でも食費を節約しようとすると、なかなか貯金が貯まらないことがあります。なぜでしょうか?
この記事では食費の節約が貯金につながりにくい理由を説明します。
食費が節約対象にされる理由
節約をしようと思うと多くの人がまず食費に目をつけますが、それはなぜでしょうか?
食費を節約しようとする理由は、ひとことでいえば手をつけやすいからです。
私たちは毎日食事をするので、食費は身近に感じられる出費だといえるでしょう。毎日支払っているという感覚が大きいので、「節約しよう」と思ったときに、簡単に減らせそうな出費として思いつきやすいと思います。食費の節約は、始めるハードルが低いのです。
確かに食費の節約って、すぐできそうだもんね
だから、食費から節約しようとする人は結構多いんだよ!
また、食費は少し気を付けつければ支出をどんどん減らしていくことができます。特に今まであまり考えずに食費にお金をかけていた人だと、一気に節約できるかもしれません。
普段の買い物で少しでも安いメニュー・安い食材を探したり、外食を制限することで手っ取り早く節約することができます。
そんなわけで節約のターゲットにされやすい食費ですが、冒頭で書いたように食費の節約は貯金につながりにくいという性質があります。(全員に当てはまるわけではありませんが、食費の節約による貯金は失敗する人が多いです)
なぜ食費の節約は貯金につながりにくいのか?
では、なぜ食費の節約が貯金につながりにくいのでしょうか。その理由を解説していきます。
我慢が必要でやめたくなる
食費を節約するには、ある程度の我慢が必要です。お菓子や嗜好品など食べたいものを我慢したり、食事のメニューの質や、食べる量を制限したりする必要があります。
食べ物にお金をかけないようにすると、こうした我慢をする機会が増え、ストレスがたまりやすいのです。
強い意志を持った人や食べ物にあまり興味がなければ問題ないのですが、食に関する我慢を毎日重ねるのはつらいものがあり、途中でやめたくなることもしばしばあります。
やっぱりハードル高そう。。
節約するにしても無理のない範囲にした方がいいよ!
もし食費を節約するなら、極端に節約しようとすることはあまりオススメできません。嗜好品などもいきなりゼロにするのではなく、頻度を減らすことから始めた方が良いでしょう。
食事は一日の中の楽しみですので、毎日の生活に対する満足度に直接関わってきます。そのため食事の質は保ち、食費を節約するにしても無理なくできる簡単なものにしたほうが良いと思います。
毎日の工夫が大変
食費を気にしない場合は、自炊でも外食でもコンビニで買うでも良いのですが、節約しようと思うと毎日工夫しなければなりません。安い食材を探したり、節約レシピを調べたり、料理をしたり…。
こうした工夫が好きな人には食費の節約はピッタリですが、面倒くさいと思う人も多いです。
面倒くさいです
最初はやる気があっても、だんだん面倒になってくるからね
やりくりに疲れてしまうこともありますので、まずは使いきれなくて捨ててしまうものをなくすとか、本当にただ「無駄」だったものをなくすことから始めるのが良いと思います。
料理で工夫を続けたり、安いものを探すのが好きな人でない限り、できる範囲でやらないと継続することは難しいです。
節約効果が小さい
食費は家計に占める割合も大きいので、うまく削減できれば節約効果があります。
しかし、食費の場合は一度節約すれば終わりではなく、毎日の積み重ねが大きな節約効果を生むので、食事に対する満足度をある程度維持しながらだと節約効果が小さい場合があります。
そのため、頑張って節約をしているつもりでも思い通りに貯金ができないのです。
食費の節約には工夫が欠かせないし、我慢も必要です。こうした毎日のやりくりや、我慢をしながらの節約にストレスを感じている場合は特にですが、頑張りの量に比較すると節約できる金額が少ないと感じる人が多いでしょう。
節約が続かない
ここまで説明してきたように、食費を本気で節約しようとすると、食べたいものを我慢したり、毎日工夫が必要になります。
ですがその一方で節約効果があまり得られないという事態に陥るため、途中でやめたくなって節約が継続しづらいのです。そのため、食費の節約でお金を貯めるのは簡単ではありません。
努力してもなかなか報われなかったら嫌になっちゃうね…
どうせ節約するなら貯金につなげたいもんね
私も以前は食費を節約していましたが、少しでも安いものを買うために歩き回ったり、1円単位で切り詰めようとしすぎたりして、節約に疲れてしまったことがあります。
私の場合はそのときにお金に関する書籍を読んで、食費を節約しすぎるのは良くないと知り、あまり気にしなくなりました。結果的にそれで良かったと思うのですが、食費の節約は途中でやめてしまったということになりますね。
家族にも影響する
食費の節約をする場合、当然ですが自分の家族にも影響があります。これは節約全般に言えるかもしれませんが、特に食費は毎日のことだし、食事に対してケチケチ言われるのが嫌な人も多いです。
自分で節約するのはいいけど、他の人から指摘されるのはちょっとやだな〜
押し付けないようにしないとね
節約する意識が高いと強制してしまったり、夫婦ゲンカの原因になったり、子供の反発を買ったり、ということも十分ありえます。
みんなで節約しようと同じ目標を持っていればいいのですが、この意識の共有はなかなか難しいですね。結果的に自分以外の家族にも我慢してもらうことが増えてしまいます。
食費を削減するにしても、必要なものまでカットしてしまわないように気を付けてください。
食費以外で貯金するなら?
食費の節約で貯金できないならどうすればいいの?
続けやすくて簡単に節約できるものがいいよ!
食費の節約は毎日の工夫や我慢が必要で継続しにくいというお話をしてきました。さらに、節約効果も小さく、家族にも影響してしまいます。では食費の節約以外でどうやって貯金していけばいいのでしょうか?
個人的におすすめなのは、固定費の削減による節約です。例えばスマホの料金プランや契約会社を見直して通信費を減らしたり、電力会社の契約アンペア数を少なくして電気料金を節約したり、というものです。
固定費の削減は一度手続きしてしまえばあとはやることがなく簡単に節約することが可能で、自動的に貯金されていくのでとても楽なんです。
なお、固定費削減の効果の詳細については以下の記事でまとめています。
まとめ
食費を節約しようとしても貯金できない理由について解説させていだたきました。本記事をまとめると以下のとおりです。
- 食費の節約は始めるハードルが低く手をつけやすい
- でも以下の理由から、貯金が貯まりにくい
- 我慢するからやめたくなる
- 毎日工夫するのが大変
- その割に節約効果が小さい
- 結果的に節約が続かない
- 家族にも影響を与えてしまう
- それでも食費を節約するなら、無理のない範囲で
- 食費以外を節約するなら、固定費削減がオススメ
ちなみに、固定費ってなに?という方向けに固定費と変動費の違いについてもまとめてあります。
本文中でも触れましたが、食事は大切な毎日の楽しみです。無理な節約はせずに、楽しく簡単に節約していきたいですね。