近年、小学生新聞とあわせて注目されている中高生新聞ですが、その中でも読売中高生新聞は10代から厚い支持を受けています。なぜこれほどまでに人気なのか、本記事ではその理由を紹介していきます。
読売中高生新聞の基本情報
読売中高生新聞は毎週金曜日に発行で、週刊の新聞になっています。価格は850円/月です。
ちなみに読売KODOMO新聞は週刊で550円/月、大人が読む通常の読売新聞は朝夕刊セットで4400円/月です。小学生向けよりは高く、大人向けよりは安い値付けとなっていますが、値段の割に内容は充実しておりコストパフォーマンスは高いと言えます。
読売 中高生 新聞 | 読売 KODOMO 新聞 | 読売 新聞 | |
---|---|---|---|
対象 | 中高生向け | 小学生 | 大人向け |
発行頻度 | 週刊 | 週刊 | 日刊 |
月額 | 850円 | 550円 | 4400 |
読売中高生新聞の魅力とは?
進路に悩む中高生のためになる
読売中高生新聞が10代に支持される理由の一つとして、進路を選ぶ足掛かりになるというものがあります。
納得のいく進路を選ぶためには多くの選択肢があることを知り、それぞれの選択肢にどんな特徴があるのかを理解しなければいけません。読売中高生の「シゴトビト」は、まさにこのポイントを教えてくれるコーナーになっています。
シゴトビト
シゴトビトというコーナーは、各分野のプロフェッショナルと呼べる人物にインタビューを行い、実際の仕事内容や求められる能力、一日のスケジュール、その仕事の魅力や大変なことなどをまとめた記事になっています。自らの進路を考え始める中高生にとって世の中にどんな仕事があるのかを知ることはとても良い刺激になります。
色んな仕事を知らないと選択肢も狭まっちゃうもんね
視野を広げる意味でも中高生におすすめできる記事だよ
シゴトビトでは普通に暮らしているだけでは意識しなかったような仕事も紹介してくれ、結構細かいことまで分かるのが良いところです。大人が読んでもわかりやすくポイントをまとめてくれていて、読者からも好評のようです。
ニュースが頭に入りやすい
新聞と言えばやはり主軸はニュースです。中高生向けの新聞ということで、内容としては大人が読む新聞に掲載される難しめのものもありますが、表現の仕方や言葉の説明、イラストを交えた解説やレイアウトはよく工夫されており、中高生に理解しやすくなっています。読売中高生新聞はこのあたりのバランスがよく取れていると思います。
巻頭特集
読売中高生新聞の巻頭特集はキレイで目に止まりやすい写真が一面に使われ、スッキリとした表やグラフを用いた説明、また見やすく整理されたレイアウトなど、全体的にスタイリッシュな印象があります。カラーでもごちゃごちゃとした印象はなく、シンプルで適材適所に統一感のある色が使われて見やすいです。
小学生向けの読売KODOMO新聞よりはカラーの使い所が絞られて、大人っぽくなってる感じだね
公式ページでも小論文対策(AO入試や推薦入試)やディベート(学校の授業)に使えると紹介しており、読売中高生新聞の売りの一つになっているようですね。
ニュース面
ニュース面はページ数的には4ページありますが、結構コンパクトにまとまっていると思います。
個人的にはウィークリーダイジェストがわかりやすくて好きです。一週間の出来事がカレンダー形式でまとめられているのですが、文字数が少なく読みやすいため、ざっと見てここ最近の重要ニュースを知ることができます。
中高生が読むに当たって、大人の新聞よりもポイント(何を知っていた方がいいのか)がわかりやすいのはいいところだね
また、時事用語は「ワードラボ」という形でまとめて解説されているのですが、ここではちょっとした豆知識も紹介されているので、比較的頭に入りやすいと思います。
圧倒的なエンタメの充実度
通常の読売新聞でもそうですが、読売といえばエンタメ関連情報が充実していることで知られています。
読売中高生新聞でもやはりその傾向があり、他の中高生新聞よりも多くのエンタメ情報が入手できます。せっかく新聞を読み始めても長続きしないと意味がありませんが、その点読売中高生新聞は中高生を引きつける記事が多いと思います。
ジャニーズJr.の小箱
読売中高生新聞においてエンタメ分野で大人気の連載がジャニーズJr.の小箱です。これはジャニーズJr.のメンバーが熱中したことや趣味、仕事への思い、尊敬する先輩などを語ってくれるコーナーです。
1ヶ月おきにメンバーが変わりますが、ジャニーズJr.の素顔が見られるとあってかなり人気のようで、このコーナーの切り抜きがメルカリ等で販売されていたりします。
ジャニーズファンの中高生は多いからね
しかも、今はデビューして有名なメンバーが何年も前に登場してるよ
また、ジャニーズJr.の小箱以外にも有名人のインタビュー記事があったり、アイドルの人気コラムである「yroom」というコーナーに乃木坂46や日向坂46の人気メンバーが登場しています。このあたりは、雑誌のような感覚で読めてしまいます。
部活に関する記事が面白い
人によっては部活こそが学生生活の中心という人も多いと思いますが、読売中高生新聞には部活に関する記事が連載されており、これが結構面白いです。
部活の惑星
部活の惑星は、実在する中学・高校の部活動を取り上げ、小説仕立てでその活動を紹介する連載企画です。目標に向けた努力、人間関係の中で生まれる反発、うまくいかない悔しさ、それを超えた仲間との友情や人間としての成長など、実話をもとに描かれるノンフィクションは創刊から続く人気コーナーだと言えます。
面白いのはメジャーな運動部ばかりではなく、ファッション部や自動車部など珍しい部活にもフォーカスしている点で、それぞれの部活に熱いドラマがあることを伝えてくれます。
「部活魂!この文化部がすごい」というタイトルで書籍化もされているんだよ
中高生にとって同世代の学生が部活を通じて何を感じ、どんな風に成長しているのかを知ることもでき、単純な面白さだけではなく良い刺激を得られると思います。
間違いだらけの部活トレ
また、「間違いだらけの部活トレ」という、青山学院大学陸上部のフィジカルトレーナーの方のコラムもあり、部活に熱中する中高生にとって興味深い内容が掲載されています。
受験対策もバッチリ
中高生新聞を選ぶにあたって、受験対策というのはひとつのキーワードです。特に近年は資料の読み解きや小論文など頭を使う問題の重要性が高まっており、このあたりの対策ができる中高生新聞が人気を集めています。
時事王
読売中高生新聞では月に1回、時事ニュースを題材にしたワークシートである「時事王」が付録でついてきます。
1ページ目はグラフや資料を読みといて、設問に答える形式になっています。与えられたデータを正確に理解して情報を読み取らなければ答えられない設問や、それに絡めた知識の問題、さらには社会的な課題に対して、資料をもとに対策の発案を求める問題など、なかなか骨のある内容になっています。
こういう問題って普段から解き慣れてないと本番で焦りそうだよね
私も実際にやってみましたが考えさせられることが多く、大人でも非常に良い勉強になります。こうした資料の読み解き、教科横断的な総合問題は小論文対策にもってこいで、関連した一問一答もあるので、保管したり目立つところに貼りつけてに暗記用に使うこともできてしまいます。
小論文は推薦入試やAO入試でも出題されますし、時事問題自体は中高生の定期テストや、入試問題での英語の長文読解で取り上げられることもあります。また、2021年6月からは有名予備校である代々木ゼミナールが問題作成に協力しており、今まで以上に受験に役立つ内容に進化しています。
10代向けの本を紹介してくれるコーナーがある
本の紹介コーナーがあるというのも読売中高生新聞の特徴のひとつで、十代から支持される理由になっていると思います。
本のレストラン
家庭の蔵書数が多いほど学力テストの結果が良いというニュースが話題になりましたが、読売中高生新聞には中高生に適した本を紹介する「本のレストラン」というコーナーもあります。
紹介されるのはメジャーな本というより、毎回何らかのテーマに沿って選ばれ、読者である中高生達に気付きを与えてくれるものが多いです。そのときどきで季節や話題に合わせてテーマが決められているので、本を選んだり読み始めたりする良いきっかけになると思います。
また紹介されるのは小説だけではない点も面白いです。エッセイ集を出した俳優の中村倫也さんや、「オルタネート」を執筆したNEWSの加藤シゲアキさんのインタビューを行っていたり、2020年の東京五輪を予言していたと話題になったSF漫画「AKIRA」など、幅広く書籍に関する情報を掲載しています。
まとめ
読売中高生新聞が10代から支持される理由について紹介させて頂きました。本記事をまとめると以下のようになります。
- 進路に悩む中高生のためになる
- ニュースが頭に入りやすい
- 圧倒的なエンタメの充実度
- 部活に関する記事が面白い
- 受験対策もバッチリ
- 10代向けの本を紹介してくれるコーナーがある
読売中高生新聞は、ニュースやエンタメなどの基本的な情報が充実しているほか、部活や進路、受験対策など10代ならではの悩みや興味に寄り添った内容が凝縮されています。これだけ密度の濃い内容になっていれば、学生に人気が出るのも納得ですね。
公式ページには無料の試し読みなどの案内もあるので、あなたもぜひこの機会に読売中高生新聞を検討してみてはいかがでしょうか。